ボーディングスクールとは全寮制の学校の事を言います。単に寮を所有する学校と言うわけでなく、「学校で受ける授業を通してだけでなく、寮生活を通じて、社会で自立し生活していくに必要な能力を身に着けさせ、全人格的教育を授ける」という理念のもと運営されています。学生の内から親元を離れて寮で生活することで、自立心が養われ、礼儀を身に着け、コミュニケーション能力の向上も期待できます。授業は平均して十数名で受ける少人数制を取っており、生徒それぞれの能力向上を目指したカリキュラムがとられています。
欧米で100年以上の歴史を持ち、ボーディングスクールによっては幼稚園の年代から受け入れているところもあります。日本では中学生、高校生の年代でボーディングスクールに留学させようという家庭が増えています。特に人気の留学先はアメリカです。中学生から外国で寮生活を送るのは、子どもの心身へ負担がかかりそうですが、実は早い年代で外国で生活を始める方がなじみやすく、言語のハードルも低いものです。
またボーディングスクールは平均して先生一人に対して生徒7人の割合ですから、指導の目も充分に行き届きます。当初戸惑っていた留学生たちは、寮での生活、また先生の熱心な指導を通して、外国生活に親しみ、言語や文化を習得していきます。また、小規模で運営されているスモールボーディングスクールもあります。総学生数が少ないため先生と生徒の関係が近く、なじみやすいのが利点です。