ボーディングスクールは、全寮制の寄宿学校のことです。教育は教室のなかだけで行われるものではないという理念から、寮生活をとおして、24時間、規則、礼儀、自立心、人とのコミュニケーションを学ぶことができます。クラスは少人数制が特徴です。スイスにある寄宿学校やイギリスのパブリックスクール、アメリカのテンスクールなどが有名です。
勉強だけでなく、スポーツや芸術面を磨くための施設も学校内に備えていて、文武両道はもちろん芸術的な感性も養うこともできるようになっています。 こうしたボーディングスクールには世界中からの入学希望者が集まってきます。自立心を養う、問題解決能力を養う点でこうした学校は優れていますが、それだけで学生は集まりません。日本の私立学校の5倍以上の費用が掛かるといわれています。
言葉の問題もあります。それでも海外留学に関心があるのはなぜでしょうか。それは、海外のこうした学校から、卒業後に海外の有名大学へ進学を果たしている人が多いからです。つまり、将来は海外で活躍したいと思っている子供たちが増えてきているということなのです。
日本でも近年海外のボーディングスクールへの留学を考える人が増えてきました。いきなり留学ではなく、サマースクールなどの短期プログラムへの参加を通してボーディングスクールを活用することもできます。世界各国から同年代の子供たちが集まってくるので、その中で文化の違いを学ぶとともに、自分で考え、自立することを学んでいくことが出来るでしょう。