ボーディングスクールといえば、伝統的なイギリスに総合力のアメリカが思い浮かびますが、実はスイスも凄いのです。教師と生徒が寝食をともにし、全寮制で学び規則正しい生活の中で自立心を養いながら全人教育を行ない、一般的に中学生から高校生を対象にした学校が多いのが、ボーディングスクールの特徴とされています。中でも、スイスは精密機械産業と観光業で知られマルチリンガルなひとも多く、国際人を養成する教育プログラムにも恵まれていて、学校では英語プラスワンの外国語のレベルも高いことで知られています。また、課外活動や修学旅行もほかの国とは違ったハイソサエティな内容で、校内もリゾートホテルのようなところがあります。
EUの首都とも呼ばれるブリュッセルのあるベルギーの前国王やサーキットで世界中に知られるモナコ公国の大公が学んだル・ロゼ学院は、1880(明治13)年に設立され、現在は共学となっています。室内プールやジャクジー、屋外劇場や本格的なゴルフコースを利用でき、馬術場まであるまさにロイヤルファミリーのメンバーの出身校にふさわしい素晴らしい環境が整っています。スイス国内でもっとも伝統的なボーディングスクールのひとつに挙げられる、アルペンインターナショナル・ボーソレイユ・カレッジは、風光明媚な場所に位置し、歩いてすぐのところにゲレンデがあるのが特徴です。日本人にも人気の学校で、週末はスキーに代表されるウインター・スポーツを楽しめます。
また、留学旅行ではキリマンジャロへ登山なども体験でき、心身共に健康なプログラムが用意されています。世界の富裕層の一家が学ぶ、レザンアメリカンスクールは、石油王として君臨したロックフェラー家や鉄道王として知られるヴァンダービルト家の一族などの一族が卒業した学校です。在学期間中はスキーやアートを楽しめるほか、構内にある充実した複数の図書館を利用できます。