ボーディングスクールはアメリカやイギリス、カナダにオーストラリアがメジャーとされ、費用が問題なければスイスという選択肢も十分考えられます。そんな中、距離的にも近く同じアジアにも候補地があるので、気になるところです。一般的な高校留学よりは高いものの、欧米のボーディングスクールよりいくらか安く料金設定をしているところもあり、教育レベルが高いのがシンガポールとマレーシアといわれています。日本の主要空港から直行便が飛んでいて交通アクセスにも恵まれ、子どもと会いに行くのも比較的容易なのがうれしいです。
また、世界的にみてももっとも治安の良い国のひとつに挙げられ、シンガポールやクアラルンプールの目抜き通りは日本の大都市並みに発展しているものの、娯楽的要素の繁華街といわれるところがあまりないので、勉強にも集中できます。シンガポールのボーディングスクールで有名といえば、国内屈指の高級住宅街のホランドビレッジ界隈に位置するアングロチャイニーズスクールが挙げられます。中学1年~高校3年までの千名前後の学生が学び、学生の構成比率では地元のシンガポール人と留学生が半々なので、理想的な環境です。東南アジアの一般的な傾向として人脈作りが挙げられ、アングロチャイニーズスクールにはシンガポールおよび近隣国の政治家や実業家の子女が通っていることもあり、界隈では特に人気の学校として知られています。
また、隣接するジョーホールバルでは、ウィリアム王子の奥様であるキャサリン妃が通っていたイギリスのマルボロカレッジのマレーシア校が2012年に開校され、学寮も併設されていることで、注目のボーディングスクールとして人気を集めています。