ボーディングスクールとは、全寮制の教育機関のことで、日本では高等学校の位置づけになります。日本ではスポーツ推薦での入学者や特別な学科がある高校に導入されていますが、通学の問題を解決することが中心で、欧米のボーディングスクールとは趣旨が異なります。欧米のボーディングスクールは、教育は教室だけで行われるものではないという考えのもとに、寮生活を通じて教育を提供しています。寮生活で規則正しい生活をすることで生徒の自主性や協調性を高めることも目的にしています。

中学卒業後から欧米のボーディングスクールに進学し、大学まで進学するケースが多いです。アメリカには約300校あり、特にテンスクールズと呼ばれるアメリカの10校のボーディングスクールは名門大学へ多くの人材を輩出しています。彼らは後に政財界をリードする存在へと成長していきます。費用負担は大きいものになりますが、日本からの留学生も増えています。

日本の高等学校と比べて1クラスの人数が少ないことが特徴で、平均12名ほどです。少人数にすることで生徒一人一人の個性を尊重する教育を行っています。富裕層の子息が集まる学校であることから施設面が非常に充実しており、専用のシアターやトレーニングジムなど、日本では一部の私立学校にしかない設備があります。また、芸術面に関して高いレベルの教育を行っており、専門の学科でなくても音楽や絵画などの個人指導を受けることもできます。

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