欧米には、ボーディングスクールと呼ばれる学校が存在します。ボーディングスクールは、寮のある学校で、広いキャンパスの中で学生や教師、職員などが共同生活を行っています。有名なボーディングスクールは入るのが難しいのですが、日本人にとって入りやすいボーディングスクールもあります。入学が難しいと言われている名門校は10校あり、アメリカの大統領や政財界の大物など有名人を多く輩出しています。
入学の審査はAO方式で、留学生もアメリカの一般の志願者と同じように審査されます。ELSはないので、アメリカ人と同じ英語力を求められます。さらに、SSATと言われる学力試験の結果を提出します。成績がかなり優秀で、芸術やスポーツなどで実績があれば、入学できることもあります。
音楽の才能がある人の場合、芸術系のボーディングスクールに入学する人も多いです。少人数制できめ細かい指導を受けることができ、音楽活動に必要な設備も整っているので、充実した留学生活を送ることができます。芸術系の学校で音楽の才能に磨きをかけ、その後アメリカやヨーロッパの芸術大学に進んでプロの演奏家になる人も少なくありません。日本だけでなく、様々な国から留学生が集まっているので、国際感覚を養うこともできます。
日本人は、他の国の留学生と比べて自己主張が弱い人が多いです。しかし、寮生活が長くなるにしたがって、ほとんどの人が自分の意見を明確に主張できるようになります。